木ままに訪問
朝夕涼しくなり、秋を感じられる季節になってきましたがいかがお過ごしでしょうか。
今回は、柱材の仕入れに恵那市にある恵那小径木加工協同組合様(恵那小径木)にお伺いしてきましたので、その模様をお伝えさせていただきます。
代表理事の曽我さんと岐阜の桧についていろいろなお話もできました。
この恵那小径木では、主に岐阜県産の直径24センチ以下の桧丸太を仕入れ、柱材などを製材、加工をしてみえます。
入口にはたくさんの桧材が積み上げられており、皮むき機へ運ばれる様子がまず伺えます。

原木右と皮むき材左

原木が皮をむかれる様子
まず、初めて見た光景ですが粗挽きした木材に水をかけていました。
これは、木材の水分量を等しくするため、いったん水浸しにするそうです。
次に木材を乾燥させるために、乾燥機に入れるのですが、温度と湿度を上げ、飽和水蒸気量を高くして、木に一時的なストレスがかからないように乾燥させるそうです。
そうすると、木に一時的なストレスがかかりにくく、ひび割れが少なく済むそうです。

木材に水を散布している様子
恵那小径木さんでは105㎜角の柱材であれば、最初に115㎜に粗挽きの製材をして水散布を行い、その後に2回目の製材を110㎜角にされるそうです。

2回目の製材を行う様子

その後に4面プレナーがけをして105㎜角に正確な寸法にされて出荷されます。
理事長の曽我さんのお話を伺う中で、出荷できる木材単価が昔は購入してきた、原木丸太単価の2倍で出荷できたが、現在は4倍の単価が必要だそうです。
何故なら、昔は原木丸太を1回だけ製材を行い、背割り(ひび割れ防止加工)を行って出荷していたので手間がかからなっかたそうです。
近年は、製材工場も行政やユーザーからJAS認定や性能表示などの品質への要求が高くなっており、コストが高くのが、懸念される所だそうです。
必要以上に出荷する木材単価を上げず、お値打ちにお客様に届けたい。
地元工務店の方々に岐阜の木を使っていただき、安く、良い製品を届けたいとの想いを語っていただけました。
今回、恵那小径木さんへ訪問させていただいて感じたことは、直径24cmと決して太くない、小径木だからこそ曲り反りなどの癖が出やすい、丸太の原木材を木を水に浸し木にストレスをかけず,経験と手間をかけて、良い製品になるように工夫をされ、いかに真っ直ぐ、寸法通りの製品にする技術が素晴らしいと感じました。
しかも、お値打ちに良い材料を届けてみえる姿勢に感服いたしました。
岐阜は木の国、山の国です。良い桧材がたくさん取れる、全国でもまれに見える良い地域です。
曽我理事長さんの想いをお客様の所まで運び、桧の香りがする居心地の良い家をお届けしたいと思います。
岐阜の桧を使用した新築工事、改築工事、リフォーム、リノベーション、耐震補強工事など居心地の良い暮らしづくりのお手伝いさせていただきます。
お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。


