住宅性能にこだわる家づくり3
みなさんこんにちは。
さて、こちらの村瀬建築さんのブログでお話させていただきたいのが、
住宅性能にこだわる家づくりについてのアレコレさまざまなことです。
良い住宅と聞いて何を思い浮かべるかは、十人十色、人それぞれだと思います。
住宅の性能と言われても、あまりピンと来ないかもしれませんが、
今回お話しさせていただくのは、住宅性能にこだわったお家のことです。
今回は、シックハウス対策や換気などの空気環境に関するお話をしていきます。
住宅室内の空気には、ほこり、微生物、建材や様々な設備をはじめとして、
日常生活によって発生する水蒸気、一酸化炭素、二酸化炭素など多様な化学物質が含まれています。
これら化学物質の中には、空気中にふくまれている量がたとえわずかであっても、
人にとって刺激になってしまうものや、さらに健康への影響があると指摘されているものがあります。
今の段階では、化学物質と健康との影響に関しての疫学的な因果関係が必ずしも明らかではないものも多数ありますが、
その反面、ホルムアルデヒドなどのように住宅に使用されている建材などから、室内に放たれる物質により、
健康に影響があるとする事例が報告されていて、注意喚起が行われている現状でもあります。
これを俗にシックハウス問題といい、近年では多く取り沙汰されています。
ですが、室内の空気中に微量にふくまれる化学物質というのは、
その時々の室内環境、たとえば温度であったり、湿度、気流、住宅の気密性、
または、建材などの使用量や養生期間、あるいは、外気の影響など、
さまざまな要因により簡単に変動してしまうものであるために、
住宅を設計する段階で予測するというのは極めて困難な話です。
なので、室内の水蒸気や代表的な化学物質の濃度を低減するための対策である、
建材の選定と、室内の換気対策の2つがどのように講じられているのか、
また、住宅の完成段階で室内の化学物質の濃度の実測結果がどの程度であったのかなどを、
評価方法基準をしっかりとつくり、きちんと表示したり、報告するということも、
空気環境にかかわる住宅性能になります。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。