耐震性能を考えた新築の家づくり3
みなさんこんにちは。
さて、今回から村瀬建築さんのブログでお話させていただきたいのが、
耐震性能を考えた新築の家づくりにあたってのアレコレさまざまなことです。
そんな地震大国でもある日本において耐震性能の重要性や需要は、近年、高まり続けています。
なので、こちらのブログで住宅における耐震についてぜひ知っていただきたいと思います。
今回も前回に引き続き、耐震設計についての詳しいお話をしていきたいとおもいます。
前回のブログでも軽くお話しましたが、地震大国の日本においては、
現在、ほとんどの建築物が、耐震設計によって建てられています。
そして、地震は少なからず発生してしまうものだということを前提にして、耐震設計はおこなわれます。
それは、つまりどういうことかというと、耐震設計をする段階において、
その建築物が使用されるであろう期間内に、数回程度発生する可能性のある中規模の地震に対しては、
大きなダメージを受けないように、仮に多少建築物に亀裂が生じたとしても、
使用する上では、支障をきたさないように設計します。これを、1次設計といいます。
ここでいう中規模の地震(中地震)とは、震度5程度のもので、80~100ガルであるとされています。
このガルという単位のわかりやすい尺度としては、一般的に100ガル以上の地震が、
建築物に大きな被害を与えるであろう地震の強さであるとされています。
そして、その建築物が使用されるであろう期間内に、一度起こるか起こらないかクラスの、
大地震に対しては、そこにいる人々の安全確保とすみやかな避難を最優先させるため、
たとえ損傷したとしても、建築物が崩壊したり転倒などを起こさないように設計します。これを、2次設計といいます。
1次設計ではなるべくダメージを受けないようにして、2次設計ではある程度の損傷をやむなしという姿勢で、
万が一、地震によって建築物に大きな破壊や損傷を受けたとしても、
その中にいる人々の安全だけは、損なわれないようにすることが求められます。
なお、ここで言う大地震とは震度6から7のものを言い、300ガルから400ガルであるとされています。
今回は、この辺で。また次回に続きます。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。