耐震性能を考えた新築の家づくり4
みなさんこんにちは。
さて、今回から村瀬建築さんのブログでお話させていただきたいのが、
耐震性能を考えた新築の家づくりにあたってのアレコレさまざまなことです。
そんな地震大国でもある日本において耐震性能の重要性や需要は、近年、高まり続けています。
なので、こちらのブログで住宅における耐震についてぜひ知っていただきたいと思います。
今回も前回に引き続き、耐震設計についての詳しいお話をしていきたいとおもいます。
地震の揺れ方には、上下に大きく動く縦ゆれと左右に大きく動く横ゆれの二種類があります。
そして、この2つの中でも横ゆれによる横からの地震力をいかに防ぐのかが、耐震設計の課題なのです。
なぜならば、耐震設計においては、地震を縦ゆれというよりも横ゆれの力としてとらえているからです。
地球の重力の作用により、建物は常に上から下へ向かう力が働いていますから、
建物は設計をする際の基本として、上から下への力の作用には頑丈になるようにつくられています。
しかし、横からの大きな力が働くと、だるま落としのように建物のバランスが崩れ、
傾いてしまったり倒壊してしまうというわけなのです。
なので、横ゆれから建物を守るというのが耐震では重要になってきます。
ということは、横からの力に負けないような耐震性の高い住宅にするには、
建物を支えている柱や壁を横からの力が働いても倒れないように工夫すればいいわけです。
壁と壁の周りの柱や梁が一体化していて、地震が発生した時にその建物と壁とが一緒に揺れれば、
地震で発生した力が一点的に集中せずに分散したり、吸収されたりして、
ダメージをできる限り少なく保つことが可能になるわけです。
まるで、壁全体で建物を支える役割を務めて地震に対抗してくれます。
この様な地震に対抗できる壁のことを、耐震壁といいます。
耐震設計では、この耐震壁が最も機能するように配置します。
今回は、この辺で。また次回に続きます。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。