手刻み加工 墨付けについて
手刻み加工 墨付けについて

村瀬建築ブログ

手刻み加工 墨付けについて

皆様こんにちは社長の村瀬です。
前回は手刻み加工の木の選別についてお伝えさせていただきました。
 
墨付けにおいては村瀬家代々受け継がる様式に従い行います。
初代寅一が明治8年から大工業を始め、私で4代目、今年で151年受け継がれている技術です。
手刻み加工の要である墨付けは、職人の技により木に命を入れる工程になります。
 
家づくりの現場では、プレカットが主流になった今でも、手刻み加工には機械では置き換えられない技術があります。
その中でも最も重要な工程のひとつが「墨付け(すみつけ)」です。
 

梁に芯墨を打っている様子

 
今回の写真は、一本一本の木材に向き合いながら、加工位置を決めている作業になります。
 
墨付けとは、木材に仕口(しぐち)や継手(つぎて)の位置、加工寸法、組み上がりの基準線を記す作業のことです。
言わば、木造建築における設計図を木材へ直接写し込む工程。木目の流れ、節の位置、木材の反りやクセ、組み上げ後の力のかかり方まで読みながら、一材ごとに判断していきます。例えば、家の内部側へ木が反る様に使うとか、上に木が反るように使う事を教えられました。
 
なぜ墨付けが重要なのか
手刻みでは、加工精度だけでなく組み上がった時の納まりや強度も墨付けで大きく左右されます。
ほんの数ミリの違いでも、建物の通りが出ない、継手が固すぎる・緩すぎる、建方時の施工性が悪くなるといった影響につながるため、経験と集中力が求められる工程です。
一本ずつ向き合うからこそ品質が保たれます。
 

 
写真では、差し金を使いながら丁寧に基準を取り、木材へ印を入れている様子が見られます。
大量生産ではなく、一本一本の木の個性を見極めながら加工していく――。これが手刻み加工ならではの魅力です。見えなくなる部分だからこそ、丁寧に。完成後には見えない工程に技術と想いが込められています。
 
「良い建物は、見えない部分で決まる。」
その第一歩となるのが、手刻み加工の墨付けです。

 
村瀬建築㈱では、より良い住まいとなりますよう、ぎふ県産材ヒノキや無垢材を使用した新築、改築、リフォームやリノベーションをはじめ、古民家リノベーション、災害対策(耐震診断・耐震リフォームなど)、手刻みを活かした家づくり、様々な暮らしづくりのお力になります。
お気軽にご相談ください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2026.05.21 | 新着情報