2012.4.11(水) 工場で手刻み加工
今回は手刻みで1軒の家を建てる事にしました。
技術の伝承、には絶好の機会なのです。色々な継手や組手を使い1軒の家に仕上げていきます。
刻みをするにはまず、材料に墨付けをします。墨付けとは各部材毎に長さ、ほぞ穴、組手の位置、継手の位置等を
記すことです、墨付けの道具は墨壺、墨差し、差し金が基本の道具であとは間竿と言って4mの約3cm角の角材に
長さ、高さ等を記した定規を使います。
墨差しは竹を割って削り付けてから先を細かく割り、墨線を引き反対側はつぶして筆の代わりにします。
自作なのでそれぞれ個性が出た物を作り、自分の物は一目で判り間違う事はないのです。
墨付けの順番はやはり土台から始めました、次に腰(2階部分の床組)2階の小屋組み・母屋・小屋束と進んでいきます。
久しぶりの墨付けなので頭がうまく回ってくれません,、《やっている中に段々手が動き出して来ましたが》
今回使った材料は全て完全乾燥材です、乾燥材なので部材の収縮や変形、ひび割れ等がありませんが
その代りに刃物での加工《特にノミ》がやり難いのです、節などはカチンカチンになって居る為刃物が欠ける事が有り
注意しながら作業を進めて行きます。
特に今回の工事では外耐力壁のダイライトを間柱と組み付けてパネルを作り、パネルを柱に
打ち付けて行く工法で行いまた、屋根も1.8m×5m位のパネルを工場で組み立てて現場に
運び取り付けて行く予定です。
上棟の結果は、追ってお知らせします。お楽しみに・・・堀より
2012.04.11 | 新着情報