2015.3.29. 家具製作
私達 村瀬建築(株)の工事部では建物の施工と共に、造付の家具の制作もやっております。
私 堀は今は大工ですが最初は家具職人だったこともあり、建物に合わせた家具類も造れます。
お客様からよくご依頼いただく家具は下駄箱、玄関ベンチ、テレビボード、食器棚、レンジラックなどです。
なかでも移動式配膳台はお客様がとことんこだわられた作品です。
お客様のご希望に沿うように、いろいろ製作させていただいています。
移動式配膳台
パソコンデスク兼テレビボード
今回は、村瀬建築の事務所の下足入れが手狭になったのと、カタログ類の棚が一杯になったため
下足入れ兼書類棚を造りました。
大きな物なので玄関から入る大きさで造らなくてはなりません。
一台で造ると大きすぎて搬入出来ないので二分割しました。
屋内に入れてから向きを直せるか確認した上で寸法を決め、制作に取り掛かりました。
材料の一例:パイン集成材
制作風景
材料のカットや加工が終わると組立てに入ります。
今回使っているパイン集成材は重くて大変!出来るだけ軽く仕上げるために20mm厚の材料を使っていますが
組立ててみると、随分重くなってしまい搬入が大変でした。
高さ2.32m、幅1.95m、奥行36cmとかなりの大きさです。
枠の組立て
実際に搬入する時には、中で方向転換出来そうに無いので入れる向きを考えて三人がかりでやっと中へ入れました。
何とか所定の位置に収めてやれやれ、本当は実際に入るかどうか心配だったけれど何とか収まって良かったよかった。
高さが玄関ギリギリ!
重いよ~(汗)
入るかな~
数ミリの隙間しかない!!
収まりました
後は棚板と、今回は建具も作るので 扉を取り付けて完成です
これだけあれば、当分の間は大丈夫でしょう。
2015.3.12. S様邸 手刻み
みなさん、こんにちは!
今回はS様邸の手刻みの状況と手刻みをする理由をご紹介をします。
最初にS様邸の状況を紹介します。
始めに柱にある切欠き等を施工してから長さを切っていきました。
機械を使い柱頭・柱脚にほぞを付けていきました。
ほぞに番付と面取りを行いました。
同様の施工方法で小屋束を施工しました。
次に手刻みをする理由を説明します。
私たちは、プレカットに勝つという目標で作業を行っています。
手刻みは、木の性質を活かし家自体を長持ちすることが出来たり、
技術の伝承等の利点があります。
しかしプレカットよりも施工等で時間がかかってしまう等のデメリットもあります。
このようなデメリットを解消するために弊社では、
墨付けの際、型板等を使い正確で同じ大きさにできるようにしたり、
場所や金物を一つ一つ把握するのは大変なので予め柱に付けておいたり、
2階部分のダイライトを取付けやすいように梁・桁に下地材を打ったりして時間短縮を心掛けています。
プレカットに負けないように日々努力しています。